『COOL』は、世界で活躍するアーティストやニューヨークで注目のアートシーンなどを紹介していくアートマガジンです。創造するということ、かっこいいものを見ること、そこから感じる何かを世界中で共感できたらおもしろい!文化が違うとこんな違ったかっこよさもあるんだ!そんな発見・感動をしてもらえるボーダレスなアートマガジンを目指しています。現在、全米各地やカナダ、フランス、日本、中国などで発売中。誌面ではなかなか伝えられないタイムリーな情報や、バックナンバーに掲載されたインタビューなどをこのブログで公開していきます。
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2009年1月8日(木曜日)新しい年の幕開けと共にニューヨークのアート・シーンも多くのギャラリーで新しい展覧会が一斉にオープニングをむかえた。
その中でもひと際,異彩を放っていたのが、ハーレムのアートスクールのギャラリースペースに現れた巨大な彫刻であった。木で制作された巨大なオブジェは,なだらかな曲線とシャープな直線が巧みに絡み合わさり,立体でありながらまるでマチスのドローイングを彷彿とさせる。モダンな構成でありながら,素朴な木のオーガニックさが、伝統的な“粋”も感じさせる。曲線は作品の中に新たな空間を作り出し、作品のパートのひとつひとつからまた新たな空間を見いだせる。スペースからインナー・スペースへとラインを追うごとに深いラビリンスへと誘われるようだ。
この巨大な作品はアーティストの呉圭錫(オー・キュソク)氏によるものである。呉氏は展覧会会場を訪れた時に、作品制作のインスピレーションを受けた。“レンカ・プロジェクト”と名付けられた作品と空間のコラボレーションは約三週間をかけ,現地で完成させた。作品は本来は空中に浮かせられる予定であったが、主催者側と折り合いがつかず断念。この巨大なオブジェが広い展覧会会場で浮かんでいる姿をぜひ見たいものである。
レンカ・プロジェクトの経過は呉氏のウェブサイト:www.kyuseokoh.com に掲載されている。
展覧会は2月3日までの予定であったが、3月一杯まで展示が延長される事に決定した。
Text & Photo by Sai Morikawa
The Harlem School of the Arts G-Space Gallery
“Stop-Action!”
January 8th–February 3rd, 2009
645 St. Nicholas Ave. @ 141st St.( take B,D,A,C 145st.)
New York, New York 10030
Tel: 212-926-4100 Fax: 212-926-5835
www.harlemschoolofthearts.org
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