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『COOL』は、世界で活躍するアーティストやニューヨークで注目のアートシーンなどを紹介していくアートマガジンです。創造するということ、かっこいいものを見ること、そこから感じる何かを世界中で共感できたらおもしろい!文化が違うとこんな違ったかっこよさもあるんだ!そんな発見・感動をしてもらえるボーダレスなアートマガジンを目指しています。現在、全米各地やカナダ、フランス、日本、中国などで発売中。誌面ではなかなか伝えられないタイムリーな情報や、バックナンバーに掲載されたインタビューなどをこのブログで公開していきます。
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「Eco Shift Taito-アートを通して考える地球の未来」


<strong>東京アートシーンの新たなホットスポットとして注目を集める台東区の3 つのギャラリー(Gallery COEXIST、ギャラリー空、MAKII MASARU FINE ARTS)が中心となり、アートによる環境運動を促進する様々なアートプログラムを実施するエコ・アートイベント「Eco Shift Taito」が2009 年10 月30 日〜11 月22 日に開催されます。国内外で活躍するアーティストが参加し世界6 都市を巡回した話題のエコバッグの展覧会『The Nomadic “decob”』がGallery COEXIST にて開催される他、それぞれのギャラリーの持ち味を生かした企画展が開催され、また体験プログラムとして、子どもから大人まで誰もが楽しめるワークショップが会期中に実施される大規模なイベントです。
「Eco Shift Taito」というタイトルは、Change(変革)やStart(出発)ではなく、今あるものをShift(転換、動かす)させて未来を考えていこうというメッセージが込められています。

【募集内容】
「Eco Shift Taito」のロゴデザイン(文字のみ、又は文字とアイコンを組み合わせたもの)選ばれたロゴは、イベント告知ポストカードやウェブサイト、ポスターなどに使用されるほか、限定発売されるオリジナル・エコバッグにもプリントされるなど、イベントの魅力を発信するために幅広く活用されます。また作成者のお名前は公式ウェブサイト、その他の媒体に掲載させて頂きます。さらに、グランプリ1名、準グランプリ2名に、スポンサーのターナー色彩株式会社より絵の具のセットが進呈されます。

【応募資格】
個人、グループ、プロ、アマ、年齢性別を問いません。どなたでも応募できます。

【注意事項】
1 作品は未発表のもの(一人3 点まで応募できます)
2 作品の著作権、使用権等の一切はEco Shift Taito 実行委員会に帰属します。
3 応募作品については必要な修正を行うことがあります。

【応募方法】
住所、氏名、グループ名、電話番号、作品の簡単な説明文を明記のうえ、Email にて
下記まで応募してください。

【締切り】
2009 年9 月23 日

【応募及びお問い合わせ】
gallery_coexist@yahoo.co.jp

※件名に「Eco Shift Taito ロゴデザイン」と記入してください。

Gallery COEXIST
ギャラリー コエグジスト
担当:別府
〒110-0016 東京都台東区台東1-23-12
TEL 03-6803-2035 FAX 03-6803-2045
http://coexist-art.com/
PR
Dr. Kazuo Kawasaki @ Sony Club June 8th 2009





日本を代表するデザイナー、川崎和男氏による講演会がニューヨークのソニークラブで行なわれた。

「いのち・きもち・かたち(Life, Feeling, Form) 」をコンセプトとし、トポロジー(位相幾何学(topology)を軸とした川崎氏のデザイン哲学から生みだされた多くの作品の中から、人工心臓、眼鏡、使い捨て注射器など、斬新で画期的なデザインに焦点をあてた興味深い講演会となった。

川崎氏は1978年、28歳の時に交通事故で下半身不随になった。加えて心臓病も抱え,過去に3度、生死を彷徨う体験をしている。事故後、企業に属する優秀なインダストリデザイナーの1人であった氏は独立をし、医療とデザインとの関わりを探求しはじめた。1999年には医学博士号を習得し、これまで様々な側面からアプローチした卓越したデザインを多数発表している。また、多くの医者や医学関係者が“不可能”としている全置換型人工心臓の開発を目指しており、「ヤギの実験で1000日以上の生存を記録した暁には自らの身体で実験したい」とも語った。

2008年の大統領選挙で、共和党の副大統領候補のサラ・ペイリンが川崎氏デザインの眼鏡を愛用していることが話題になり取材が殺到した。「軽さ」と「かけ心地の良さ」がメガネ開発の出発点という川崎氏の眼鏡。眼鏡会社とのミーティング中に目に留ったペーパークリップからインスピレーションを受け、「MP-704」のリムレス(フレームの無いレンズ)へのジョイントワークを考案。ねじ留めの部分に起こる歪みをなくし、どのレンズでも留められる斬新で画期的なフレームを発明した。また通常であれば50前後の部品が使われるところを、川崎モデルはたった23個の部品から成り立っている。新製品「MP-705」は世界最軽量を誇る。ペイリン氏以外にも、元国務長官のコリン・パウエル氏や、俳優・コメディアンのウーピー・ゴールドバーグさんら多くの著名人が、長年に渡って川崎氏の眼鏡を愛用しているというのも頷ける。

「アイデアの源は?」の問いに、「僕は知能指数が高いんですよ」と笑い飛ばしつつも、「人の10倍は本を読み、人の10倍は考え、人の10倍のエネルギーを努力と探究に注いでいるからね」と言い切る。講演後も、会場を埋め尽くした聴講者達に囲まれながら穏やかに一人ひとりに丁寧に対応する姿が印象的であった。クリントン元大統領とのプロジェクトで、秋に再びニューヨークを訪れるという川崎氏。“トップ・シークレット”のプロジェクトで今度はどのような“驚き”を与えてくれるのか期待が高まる。


主催:国際交流基金ニューヨーク
協力:IDNF(国際デザインネットワーク)

川崎和男公式ウェブサイト
http://www.kazuokawasaki.jp/



Text & Photo by Sai Morikawa
タンク型のフラワーベースやブリキロボットのネジを想わせるフックなど、ユニークなオブジェをつくるLa Tête au cube (ラ・テットゥ・オ・キュブ、「頭3」の意味)。ストラスブール出身のジェロム・フィッシュバックとコルシカ島生まれのティエリー・ディストリアが2005年にパリで立ち上げたこのユニットは、国内外のアート・デザイン雑誌やファッション誌など広くメディアで取り上げられ、早くも注目を浴びている。



COOL :La Tête au cubeはどのようなきっかけで立ち上げたのですか ?

J :ボクはビジネス専門学校を卒業後、スポーツ合宿をオーガナイズする仕事をしていた。でも何か別のことをしたくなったんだよね。
T :ボクはプロダクトデザインの勉強をした後、数ヶ月間Philippe Starckのもとで働いた。その後独立してクラブやブティックの空間デザインをてがけた。日本とフランスのマクドナルドの内装などもね。ボクたちは20年来の友達で、あるとき二人でビール片手に「なにかひと味違ったものをつくってみようか ?」と盛り上がった。そしてジェロムが代表者、ボクがデザイナーというかたちで2005年に立ち上げた。その年の9月、パリのインテリア見本市「Maison&Objet (メゾン・エ・オブジェ)」に出展して以来、順調に展開しているといった感じかな。

COOL :ものづくりのコンセプトは ?

J :デザインの市場では激しい競争が繰り広げられている。ボクたちは売れれば何でもいいなんて思わない。明確なコンセプトを持って活動することが大切なんだ。ボクたちはそれぞれのオブジェにストーリー、というか何か語れるものを込めている。
T :例えばタンク型のフラワーベース「Tank you」。あるカップルがケンカをする。その後、どちらかが「ごめんね」の言葉と共に花を添えたこのベースを相手に渡して仲直りする。もっと広い意味でいえば休戦のシンボルでもあるけど、仲直りの象徴として手渡しするという親密なコミュニケーションをイメージしてつくった。ネジ型のフック「Hookey」は壁に取り付けるようにできている。Hookeyのある家はネジを回せばブリキロボットのように動き出すんじゃないか、ということをイメージした。日々の生活の中でもっと想像力を膨らませてほしい、と伝えたい。フランスを代表するリモージュ磁器でつくられていることも伝統とモダンの融合という意味で面白いと思うし。
J:ボクたちはユーモアが好きだし、詩的なものや挑発的なものもつくっていきたい。ただあまり知的な意味合いや難しい理論は並べたくない。世界中の誰が見ても分かるようなシンプルなメッセージを伝えたい。カウボーイが命拾いをするスキットル「Lucky」や孤独を凌ぐ「Plaid buddy」も、説明なしでも作品自身がメッセージを語ってくれるようなものを、時には皮肉を込めてつくってきた。

COOL :ティエリーさんはもともと空間デザイナーとして活躍されていましたが、その後どのようなきっかけでオブジェのデザインを始めたのですか ?

T:いろいろなアイディアをかたちにすることに興味を持ったからかな。自分のエスプリを込めたものをつくりたい気持ちがまずあったから、別にオブジェじゃなくてもよかった。
もしかしたら今後は新しいかたちで展開していくかも。

COOL :影響を受けたアーティストはいますか ?

J :作家のBret Easton Ellis。人とはズレた感性や精神世界を持っているから。
T :影響を受けたというよりも、持っている世界観が好きな人はいる。James Turrellの光のアートやChristian Dior メンズコレクションのデザイナー Hedi Slimaneが手がけた写真集かな。

COOL :プライベートワークスもしていますか ?

T :うん、最近少しずつね。今はマドリッドのソフィア王妃芸術センターで予定される企画展「フラメンコとアヴァン・ギャルド」に向けて、センターのブティックに置くオブジェを制作中。
J :ほかにもパリ国立装飾美術館との企画でNeil Poultonデザインのカップ&ソーサーのプロジェクトを進めている。

COOL :日本には行ったことがありますか ?

J :旅行で一度だけ。ショッピングが楽しかったな。レコード店に8時間も居座った(笑)。
T :仕事で2回、プライベートで1回。仕事で京都に行ったとき、一日だけ休暇があって、ボクが観光できるように取引先がガイドさんを手配してくれた。でも実はその人、日本語しか話さないので全然コミュニケーションが取れなかった。それでも観光名所に着くたび、一生懸命説明してくれた。あの日のことは一生忘れない(爆笑)。

COOL :今後の展望を教えてもらえますか ?

J :オブジェ以外のものもつくっていきたい。服や音楽とのコラボレーションなども。デザイナーも増やしたいし、別のアーティストの作品を取り入れたり、好きなものを集めたい。
T :でも全部集めていくと、いずれはショップを構えることに自然とつながるかもしれないね。


Text by Chiho Yoda, Photo by Mieko SAI


La Tête au cubeオフィシャルサイト
http://www.lateteaucube.com/

Omnific :日本での取扱先(ネット販売)
http://dp00011055.shop-pro.jp/

Charles&Marie :USA取扱先(ネット販売)
http://charlesandmarie.com/





ハートや星形など様々な形をした大きな紙の筒の中をくぐり抜けたり中に入ったり。ちょっと不思議で、懐かしさを呼び起こすような、キラキラの世界の中でしばし日常を忘れる。DIESEL DENIM GALLERY AOYAMAで11月22日より開催される展覧会「Heart of Shapes」は、デザインチームKEIKO + MANABUがおくる遊び心溢れる体験型のインスタレーション。再生紙を素材とした様々な形状の巨大な筒を使い、懐かしさと非日常が混在する不思議なアート空間を演出している。


Heart of Shapes

会期 : 2008.11.22 (Sat) - 2009.02.08 (Sun)
会場:DIESEL DENIM GALLERY AOYAMA 2F GALLERY
主催 : DIESEL JAPAN
キュレーター : 高橋正明(プライズヘッド)
協力:王子製紙株式会社 ほか

DIESEL DENIM GALLERY AOYAMA
東京都港区南青山6-3-3
Tel : 03-6418-5323
営業時間 : 1F STORE/11:00-20:00 2F GALLERY/13:00-20:00
定休日 : 不定休



KEIKO + MANABU プロフィール

2005年、内山敬子と沢瀬学を中心に設立されたデザインチーム。東京とシアトルを拠点とする。「ピアスから都市計画まで」をコンセプトに、プロダクト・グラフィックからインテリア・建築・都市計画まで、世界中でデザイン活動を行う。自由・中性的・不思議・楽しさ・輝きなどをデザインの特徴とする。
一年を通じてファッションブランドのアートワークシリーズを展開中。「黄金が空間を構成する ー 5人の若手建築家がゴールドチタンの可能性を探る」展覧会に参加、磁器ブランドNAGAEより新作の発表。また「大野一雄・舞踏と生命101」会場デザイン、インスタレーション「サントリー美術館オープニング展示吉岡幸雄祝いの縷」など。
AWARD
2006: 商空間コンテストJCDデザインアワード新人賞
2008: 商空間コンテストJCDデザインアワード金賞

http://www.keikomanabu.com/
昨年、誕生20周年を迎えたギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)。
ここは、1986年に大日本印刷株式会社がアート情報の受発信の場として、また社会貢献の一環として創設した、グラフィックデザイン専門のギャラリーだ。ほぼ1ヶ月単位で開催される若手/巨匠グラフィックデザイナーの個展や、国内外のグラフィックデザインに関する企画展は、東京で活動するクリエーターにとって常に情報を吸収できる格好の場となっている。


今回私が訪れた企画展は、世界の雑誌業界で先を走る10人のクリエーター達を紹介したものだった。彼らは各々の作品をパネルに展示するのみならず、シンガポール発のグラフィックマガジン『WERK』とのコラボレーションで、『WERK』を「アートとしての雑誌」として表現した。

別室では、彼らが手がけたエディトリアルデザインが壁一杯にディスプレイされていた。その光景は、まるでブルックリンやローワーマンハッタンのストリートで売られるアート作品を彷彿とさせる。さらに部屋の中央に置かれたプールには、波打つ水面のごとく大量の雑誌が敷き詰められていた。



クリエーターの作品展示パネル
『WERK』とのコラボレーション「アートとしての雑誌」


地下展示室の
壁一杯のエディトリアルデザイン、
プール一杯の雑誌




雑誌ひとつひとつのエディトリアルや装丁も、さすが先端をいくクリエーターの仕事だなと興味深いものではあったが、それ以上に、その展示風景に「雑誌をデザインするとはどういうことなのか」ということを強く感じさせられた。



テクノロジーや文化の変化により様々なメディアが現れる中でも、雑誌の存在というものは、今もまだ他のメディアには置き換えられないものだ。雑誌の存在意義を支える「デザイン」は、雑誌そのものだけでなく、雑誌のある光景や、雑誌を手に取る空間までもデザインできてしまうのではないだろうか。それが他のメディアとは違う「デザイン」の力なのだと思う。


今回のレポートは、いち雑誌制作者として、また、いち雑誌愛読者として、主観的に、感じたことを思うままに綴ってみたが、皆さんには是非この展覧会で「雑誌のある世界」を存分に楽しんでもらいたい。



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ギンザ・グラフィック・ギャラリー第257回企画展
日本雑誌協会・日本書籍出版協会創立50周年記念企画
WELCOME TO MAGAZINE POOL
雑誌デザイン10人の越境者たち


■ 会期
2007年11月2日(金)−11月27日(火)11am−7pm (土曜日は6pmまで)
◎ 日曜・祝日は休

■ キュレーター
藤本やすし(Yasushi FUJIMOTO)

■ 参加クリエイター
Christophe Brunnquell(クリストフ・フルンケル)
David Carson(デヴィッド・カーソン)
松本弦人(Gento MATSUMOTO)
羽良多平吉(Heikichi HARATA)
Jop Van Bennekom(ヨップ・ファン・ベネコム)
服部一成(Kazunari HATTORI)
M/M (Paris)(エム/エム パリス)
横尾忠則(Tadanori YOKOO)
Work In Progress(ワーク・イン・プログレス)
Yorgo Tloupas(ヨルゴ・トゥルーパス)

■ 会場
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
入場無料
〒104-0061中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル

ggg (ginza graphic gallery)
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

WERK magazine
http://www.workwerk.com/
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text and photo by Mieko SAI

言語
English / 日本語
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