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『COOL』は、世界で活躍するアーティストやニューヨークで注目のアートシーンなどを紹介していくアートマガジンです。創造するということ、かっこいいものを見ること、そこから感じる何かを世界中で共感できたらおもしろい!文化が違うとこんな違ったかっこよさもあるんだ!そんな発見・感動をしてもらえるボーダレスなアートマガジンを目指しています。現在、全米各地やカナダ、フランス、日本、中国などで発売中。誌面ではなかなか伝えられないタイムリーな情報や、バックナンバーに掲載されたインタビューなどをこのブログで公開していきます。
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「Asian Contemporary Art Fair New York 2008」が Pier 92で始まった。去年初めて開催、その成功に応え今年2回めの開催となったACAF。中国、日本、韓国、インド、イランやベトナムなどアジア各国から60以上のギャラリーが参加し、アジアのコンテンポラリーアートを紹介している。紹介作品は絵画、彫刻に限らず、写真、ビデオ、インスタレーションなど様々なジャンルに及んで展示されている。


  


巨大なACAF会場内で異色のアート作品を展示し注目を浴びていたのが、東京とニューヨーク、2つの大都市を拠点とするIppodo Galleryであった。展示作品の中でひと際異彩を放つ作品は、完全ハンドメイドのモーターバイク。 Chikara Nagataによる作品は、設計はもとより、小さな部品のひとつひとつに至るまで完全に本人の手作りである。ひとつの作品をつくりあげるのに合計7500時間、年間一日平均して20時間を制作に費やすという。

 



少年時代からバイクの魅力に取り憑かれた Chikaraは、16歳の時に大事故に遭い、内臓破裂という瀕死の重傷を負った。しかし一命をとりとめてからもバイクから離れることができず、ますますバイクの世界にのめり込んでいった。奇跡的に復帰したときから自分の存在意味や使命に対する自身への探求が始まったという。「誰にもできない自分だけにしかできないことで自分を表現し、自分の存在を世界中の人に知ってほしい」そのひとつの想いが完全ハンドメイドの美しいフォームを放つ芸術作品となって、今回のニューヨークで初披露された。ACAFでの展示と伴い Ippodo Galleryにて初の個展も2009年1月31日まで同時開催されている。

ACAF全体としては、去年の韓国勢の勢いが全く見かけられず、北京オリンピックの成功をそのままアートの世界にも示す様に、再びチャイニーズ・コンテンポラリーアートが存在感を示していた。

(文、写真:Sai Morikawa)


Asian Contemporary Art Fair New York
Place: Pier 92
Address: 755 12th Ave., New York, NY 10019
Time: 2008年11月07日 〜 11月10日、11 a.m. to 7 p.m. (10日は 6p.m.まで)
Tel: 212-563-3360  web:www.acafny.com
Admission: $15 daily; $25 for the run of the show.
   $5 student/senior
   Free on Monday


Ippodo Gallery
“CHICARA Liquid Chrome”
521 W.26th St., New York, NY 10001
November 7, 2008-January 31, 2009
Tel:212-967-4899
www.ippodogallery.com

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