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『COOL』は、世界で活躍するアーティストやニューヨークで注目のアートシーンなどを紹介していくアートマガジンです。創造するということ、かっこいいものを見ること、そこから感じる何かを世界中で共感できたらおもしろい!文化が違うとこんな違ったかっこよさもあるんだ!そんな発見・感動をしてもらえるボーダレスなアートマガジンを目指しています。現在、全米各地やカナダ、フランス、日本、中国などで発売中。誌面ではなかなか伝えられないタイムリーな情報や、バックナンバーに掲載されたインタビューなどをこのブログで公開していきます。
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アートの秋、COOLの秋がやって来ます!
お待たせしました!ついにCOOL Vol.14がやって来ます!!


 

気になる今回の特集は…

ユニークで可愛らしいオブジェのデザインがアートやファッションのメディア取り上げられ注目度急上昇の、パリを中心に活躍するデザイン・ユニット、LA TETE AU CUBEが巻頭を飾ります!



そして、前回NYでの個展をレポートした、やなぎみわの素顔に迫る10ページの大特集を掲載!



さらに、NY郊外にある世界最大級の美術館Dia:Beacon Comtemporary Museum : Riggio Galleriesの全貌を前後編の2回に分けて特集します!



COOL初の誌上新人アーティスト発掘企画 「INDIE NEXT GENERATION」もお見逃しなく!



「Pick up Artist」のコーナーにはヴィジョナリー・アートの巨匠アレックス・グレイが登場!





↓↓↓そのほかにも魅惑のコンテンツが盛りだくさんです↓↓↓


☆COOL Vol.14 Fall 2007 Issue☆

-CONTENTS-

☆Interview with La Tete au cube

☆Special Feature Miwa Yanagi

☆Dia:Beacon Comtemporary Museum / Riggio Galleries

☆A Moment in Time Becomes Eternal
Koharu×Max Fujishima

☆The Worldwide Art Views☆
Chris Jordan (NY)
Antony Gormley (LDN)
Chinati Open House 2007(Texas)
Salone Satellite (Milan)
孫強×王迪(Shanghai)
Nagasaki Art Museum (Nagasaki)
Planet Patrol (LDN)

新人アーティスト発掘企画ーINDIE NEXT GENERATIONー
☆Pick up Artist / Alex Grey

☆Galleries of The World Vol.3
「Rue du Seine」 from Paris

☆Chinese Art Now Vol.3
「字坊-JIBO」

☆NY Style Vol.3
「Women's liberation in modern fashion」

☆Film Freaks Vol.8
「Joy to watch movies in the movie theater」

☆Film Freaks Extra
「The modern times approaching toward the end of films and their history」

☆Random Music Access Vol.6
「TV on the Radio」

☆次号COOL Vol.14は、10月末、ニューヨークにて先行発売!

メールオーダーにて予約受付中です!!

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 毎年イタリア・ミラノで開催される、世界最大規模の家具・インダストリアルの祭典、「ミラノサローネ(国際家具見本市)」。世界中からメーカーやバイヤーが集まるビジネスの大舞台だ。そこには「SaloneSatelite(サローネサテリテ)」と呼ばれる、新世代のデザイナー達が作品を発表する舞台も設けられる。
 
 その「SaloneSatelite(サローネサテリテ)」に日本の若手デザイン・ユニットaun2h4が参加した。aun2h4は、4人のインハウスデザイナーと1人の建築家で構成されている。「あうんの呼吸」という日本語ならではの言い回しをとりいれたユニット名にふわさしく、今回の発表のコンセプトは「Transience ― はかなさ ―」。「和」独特の美を表現するキーワードのひとつだ。
 
 このコンセプトのもとに発表された「フラワーベース」と「時計」には、それぞれ「Transience ― はかなさ ―」にたどりつく作品ごとのテーマがある。花は風に吹かれて動きをもつ。”Sway”はその「揺れ」の動きによって生まれる瞬時のはかなさを表現する。”Reflect”は水に浮かぶ花びら、水に映る花を鑑賞してもらおうというテーマだ。また時計においても、「時」=「瞬間」=「はかないもの」として捉えることで、彼ら独自の「Transience ― はかなさ ―」を表現した。
 
 ミラノで注目を浴びた彼らは、2007年8月2日から7日まで、東京・五反田にある東京デザインセンターで再び本作品の展示を行う。世界の大舞台「ミラノサローネ」への過程も垣間見れるようなので、是非彼らの活躍を覗いてみて欲しい。

sway
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reflect
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re-plant
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vanish
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separate
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Japan Design in Milano Salone 2007
aun2h4 transience
期間:2007年8月2日(木)~7日(火)
    11:00~19:00(土日12:00~19:00)
会場:東京デザインセンター 1F TDCスペース
主催:東京デザインセンター
共催:株式会社丹青社


aun2h4
稲垣誠 高辻純哉 伏見友衣 杉本貴司 田中利岳
http://www.aun2h4.com/


東京デザインセンター
〒141-0022 東京都品川区東五反田5-25-19
tel:03-3445-1121
JR山手線五反田駅東口より徒歩2分
都営浅草線五反田駅A7出口正面
http://www.design-center.co.jp/



text: Mieko SAI photo: aun2h4

COOL読者の皆さま、大変長らくお待たせしました!
COOL最新号Vol.13が間もなく発売開始となります!!

今回、メインのインタビューを飾るのは、日本でも大人気のイギリス出身のフォトグラファー、マイケル・ケンナ。彼は毎年のように北海道の地を訪れ、その雄大な自然をファインダーに収め続けている。この冬も、自身が「最も思い出深い場所」と語る屈斜路湖での撮影を行った。自然との対話の中から生まれた「最も美しい瞬間」をモノクロの世界に写し込んでゆく独自の世界観。豊かな感性と精神性に裏付けられたマイケル・ケンナの美学に迫る。
※この冬に撮影された最新作も登場します!ファンの方々はお見逃しなく!!

特集では、東京の「六本木アート・トライアングル」と、ポルトガルに新しくオープンした美術館「PALACIO DOS ANJOS(天使の美術館)」を紹介する。また、「Pick up Artist」のコーナーでは、映画『ラストサムライ』や『硫黄島からの手紙』に出演の、LAで活躍中の俳優、松崎悠希が登場。

世界のアート及び展覧会レビューを紹介する「The Worldwide Art Views」のコーナーや、バラエティ豊かな連載コラムの数々もますます好調!乞うご期待!!



-Contents-

Interview with Michael Kenna

六本木アート・トライアングル

PALÁCIO DOS ANJOS


The Worldwide Art Views
■ニューヨーク■
○Jeff Wall展 @ MoMA
○Taryn Simon展 @ Whitney Museum
○IZIMA KAORU個展 @ Von Lintel Gallery
○Matthew Bourne Presents Edward Scissorhands @ BAM
○Miwa Yanagi展 @ Chelsea Art Museum

■LA■
○Ansel Adams展 @ Bowers Museum

■ロンドン■
○Alvar Aalto展 @ Barbican Art Gallery

■日本■
○ART LAN@ASIA

■上海■
○威海路696

■トロント■
○Tomolennon Presents「SLEEPING BEAUTY」


Pick up Artist / Interview with Yuki Matsuzaki

Galleries of The World Vol.2 / FOAM

Chinese Art Now Vol.2 / Timezone8

NY Style Vol.2 / WALK ON THE WILD SIDE

Film Freaks Vol.7 / 映画監督の力量

Random Music Access / LIARS-ライアーズ-











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ひと昔前、娯楽映画といえば何と言っても香港映画だった。ジャッキー・チェン、マイケル・ホイ(ホイ兄弟)、チョウ・ユンファ…。彼らはそれぞれ、カンフー、コメディ、香港ノワール(「ノワール」は主に暗黒街映画の意味で使われる)という作品ジャンルで観衆を魅了し続けた。それは、「風と共に去りぬ」に代表される1930〜40年代のハリウッド映画黄金期のように、香港映画界でもまだスタジオ・システム(大きな制作会社が大規模で良質な映画を次々と生み出すこと)が機能していた頃の話だ。

僕が香港映画に夢中になりはじめたのは、だいたい80年代初頭のあたりだと思う。その頃すでに香港映画界はブルース・リー不在の時代に突入しており、香港自体、政治的にも経済的にも大きな動きがなかった頃だ。1945年には日本軍の占領も終わり、1967年の文化大革命の波も去っていた。あとは1997年の香港返還を待つだけという頃。ちょうどその時期に誕生したのが先出のスター達だった。

たとえばジャッキー・チェンは、それ以前のカンフー映画に見られた“暗いイメージ”を払拭して「スネーキー・モンキー 蛇拳」で彼の明るいキャラクターを活かしたカンフー・コメディのジャンルを開拓したし、ホイ兄弟(「Mr. Boo」シリーズ)やチョウ・ユンファ(「男たちの挽歌」シリーズ)は、車や拳銃を使ったアクションを取り入れカンフー映画からの脱却に成功した。その後、このいわゆるニューウェーブ路線とも呼べる香港映画界の現代アクションもののブームが90年代まで続くことになる。

しかし90年代に入り、香港映画界にさらなる変化が訪れる。ジョン・ウーとチョウ・ユンファのコンビによる香港ノワールものの大ヒットを受けて、その亜流とも呼べる作品が大量に製作されるようになったのだ。そんな状況下で、うまく流行に乗ったのが、ウォン・カーウァイやアンドリュー・ラウだろう。それはウォン・カーワァイのデビュー作「いますぐ抱きしめたい」を観ればよくわかる。当時の香港四天王であるアンディ・ラウ、ジャッキー・チェンに加え、マギー・チャンを主役に配し、ストーリーもノワールものや青春群像劇などの要素をふんだんに盛り込んだ作品に仕上がっている。実をいうとウォン・カーウァイは、デビューするまで視聴率争いの激しいテレビドラマの脚本を数多く書いて脚本能力を鍛えていた。もしかしたら彼は今後の映画人生を考えてヒット要素の高い娯楽作品をデビュー作に持ってきたのかも知れない(このヒットがなければ名作「欲望の翼」や「楽園の瑕」の製作はなかったと考えていいと思う)。

一方のアンドリュー・ラウは、「いますぐ抱きしめたい」の撮影を担当して、後にウォン・カーウァイよりも一層娯楽性の高い「古惑仔」シリーズや、ハリウッドでもリメイクが決まっている「インファナル・アフェア」シリーズを製作している。彼の作品は、看板となるスターを必要としない、いわゆる “群像映画”だ。彼がその後のスター不在の現状を見据えて群像劇にしたのか、過去の香港映画に反発しているのかは定かではないし、スターなしでも名作を製作できるといった状況を“洗練”とか“成熟”と呼ぶのかは別として、明らかに、以前のような香港ならではの娯楽映画とは一線を画している。

ちょうどその頃から香港映画界はスター不在の時代に突入し、香港映画の苦境が始まることになる。香港映画産業自体の問題だけではない。香港は90年代半ばごろから政治的経済的に大きな変化を強いられている。97年の中国への香港返還、アジア通貨危機、03年にはSARSの流行、鳥インフルエンザ…。こんな状況下では、のんびり娯楽映画を観る余裕がないのも当然のことかも知れないが…。
 
現在に至っては、一般に香港映画に分類されるような作品も、実のところ、映画産業のグローバル化によって“実際に香港で作られた映画”や“香港の土着性が濃厚な映画”というような“純粋な香港映画”と呼べる作品は少なくなってきている。そう考えると香港映画界よりも香港周辺の映画産業(中国や韓国、日本)のほうが活気づいているようにも思える。おもしろい映画ならグローバル化でもなんでも良いのだが、個人的には、最近の香港映画産業に元気がないのはとても残念に思えてならない。だから最近のどことなく芸術っぽさが漂う香港映画よりも、昔ながらのコテコテの娯楽的な香港映画が妙に懐かしく感じられてしまうのだ。


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泉 知良(いずみ・ともよし)
ニューヨークにて映画制作を学ぶ。現在、日本の映画制作会社にて勤務の傍ら、COOLで人気No.1のコラム「Film Freaks」を連載中。
チェロ、トロンボーンと2つの異なる楽器を駆使する稀有なアーティスト、Dana Leong。その名が今、急速に世界に広まりつつある。数年前にNYでライブ演奏を見た時はまだどこかあどけなさが残る青年であったが、その当時から既に存在感のあるプレイを聴かせていた。その後クラッシックからジャズ、ヒップホップ、R&B等様々なジャンルのトッププレイヤーと共演、映画やファッションショーでのパフォーマンス等の経験を積んで、その才能をさらに磨きをかけるため日々の努力を続けている。今年の春、待望のデビューアルバム『LEAVING NEW YORK』をリリースした。彼の瑞々しい感性と様々な要素の有機的な融合を見せ、新しい可能性溢れるサウンドが今、ニューヨークから世界へ向けて羽ばたこうとしている。


COOL : 子供の頃はどんな音楽環境で育ちましたか?

DL : 子供の頃の音楽環境はとても活気に満ちていたよ。僕はとても感受性の強い子供で、いつもエネルギーが有り余っていて非常に活動的だった。毎日僕にピアノを教えてくれていたシングルマザーの母と、バイオリニストになる為に練習を重ねていた兄のもとで育ったので、音楽的にものすごく恵まれていたんだ。兄の練習部屋の隣で生活をしていたから、18歳までには殆どのメジャーなバイオリンコンチェルトを自然と覚えていたよ。何年かピアノを学んでからバイオリンを習い始めて、その後にチェロとトロンボーンを始めた。母は僕をスクールバンドとオーケストラに参加させようとしていて、その構想をサンタクロースの話に巧くすり替えて、僕が8歳の時のクリスマスにサンタがチェロを、翌年にはトロンボーンをプレゼントしてくれたんだ。
それから僕は学校の勉強をしながら、両方の楽器のプライベートレッスンを受け始めた。そうやって自然にクラシック音楽を聴いていたんだけど、実は80年代当時に流行っていたロックやヘビーメタルを密かに崇拝しててね。母が出かけて留守番する機会があれば必ずヘビーメタルをかけて、疲れきって息がきれるまでソファーの上で飛び跳ねていたな。ジョン・ウィリアムスの映画のサウンドトラックも好きでよく聴きに行っていたよ。


C : どんな人に影響を受けてきましたか?

DL : 当然ながら僕の人生に於いて最初に多大な影響を与えたのは僕の母親かな。母は僕がお腹にいる時もピアノを弾いていたんだ。僕が1歳の時、母は僕をピアノに座らせて鍵盤と遊ばせていたんだけど、驚いた事に、僕は当時から(同じピッチで高音域と低音域に位置する)鍵盤の8音を判別して聞き分けていたそうなんだ。


C : あなたのインスピレーションやアイデアはどこからくるのですか?

DL : いろいろな方法があるけれど、まず言えるのは、集中し専念する事。初めは単なる模倣だったけど、今は僕が音楽を提供する他のプレイヤーに対して、ライブ演奏の時はその時の状況や環境、観客に対して心を集中させるようになった。次に、この世に存在するたくさんの音楽。僕は好きな音楽を聴きながら、常に新鮮なサウンドを探している。もうひとつは楽器から。その理由として僕は音楽を作る時、なるべく熟練したテクニックを使わないようにしているんだ。そうすることで誰もが新鮮でやりがいを感じられる。例えばただ一日中座って、僕が簡単に演奏出来るような曲を作っても、何も新しいものは生まれてこないよね?どんな方法にしても、自分だけの個性と演奏スタイルを発見したら、それを記録しておくことはとても重要だよ。




C : あなたはヨーコ・オノやスティーブン・スピルバーグといったトップアーティストと一緒に仕事をされていますが、そういった人達は、あなたの音楽キャリアにどんな影響を与えていますか?

DL : 彼女のようなアイコン的存在の人や、長年第一線で活躍している人と一緒に仕事をすることをとても光栄に思っていて、いつもエキサイティングしているんだ。
自分がどんな人間であれ、常に更なる成長の余地があるということを再認識させられるよ。スティーブン・スピルバーグに出会う前、彼は子供のように純真で常に周囲を質問攻めにし、誰からも何かを学びたがる人だという噂を聞いていた。「The Terminal」という映画を制作しているとき、実際に彼と会う機会があって、その噂は本当だと感じたね。僕は自分自身が好きになれるサウンドを常に探している。もし誰かが僕を惹きつける何かを持っていたらその機会を逃さない。幸運にも僕はこの上ないほどに才能ある仲間に囲まれているんだ。僕もスピルバーグのように周囲を質問攻めにする。彼らも僕がその答えを吸収して、常に新しい発展へのステップにしていることを理解してくれているんだ。


C : 現在のニューヨークのミュージックシーンについてどのように思いますか?

DL : アーティストにとってニューヨークで暮らすということは決して簡単ではないと思う。これといった目標もなく標準的な生活をするのはとても難しい。周囲の環境によって左右される心理状態が僕の作品にも直接影響する。僕は現実的なフィーリングに影響を受けやすいんだ。人々は多くの不満を抱えていて、その対象は政府、離職率、物価の上昇、アートへの資金不足、税金の不正流用など、数えればきりがない。それによって僕達のコミュニティとアートシーンは被害を受けているけれども、ポジティブな面もたくさんある。僕は情熱的に良い音楽をサポートしている人々を見つけることに全力を注いでいる。これだけ多くの新しいテクノロジーが次々と現れ、社会的には僕らがどの方向へ向かっているのかを判断するのは難しいけど、僕はイニシアチブを取っている自分と気の合う若者達と出会っているし、将来が楽しみな才能ある人々にもたくさん出会っている。NYは伝統、文化、チャンスが最大レベルで実行され、バラエティを持ち、共存する場所なんだ。


C : ニューヨークでミュージシャンとして仕事をする上で大事なことは?

DL : 僕にとって人生とは日に日に向上してゆくもので、もしそうでなければ変化をすべき時なんだと思う。ニューヨークに来たその日から、仕事でも私生活でも同じ事が言える。非常にベーシックなことがずっと僕の中に染み付いているんだ。僕にとって重要なのは、夢に向かって行動する、常にハードワークをして自分のベストを引き出す、物事を吸収し自分を成長させる、あとはそれを持続させる事かな。


C : ライブ演奏をしている時、何を感じていますか?

DL : ライブは僕の人生の一部だよ。将来どう感じるかはわからないけれど、今はいろんな意味で僕はライブを、ロマンチックな場面で得られる関係と、スポーツをしている時の興奮、チームワーク、競争、そしてアドレナリンが混じったものが交差したような感じかな。自分がリードしたりリードされたり、サポートしたりされたり、同調したり意見を述べたり。「真のパフォーマー」と呼ばれるようなアーティストが少なくなっているけれど、「真の音楽」は確かに存在しているんだ。


C : デビューアルバム『LEAVING NEW YORK』について教えて下さい。

DL : これは2006年3月にデビューアルバムとして自主制作でリリースしたもので、タイトルの『LEAVING NEW YORK』は、世界に僕達の音楽というギフトを与えるという意味の比喩的シンボルなんだ。僕達は自分達だけの為、あるいはニューヨークの為に音楽を作るのではなく、世界中の全ての人々に向けて作っているんだ。僕の大好きなミュージシャンも参加していて、僕のオリジナルの曲をプレイしてくれている。このCDでは様々なことを試みているよ。僕は以前から自分のバンドを持ってみたいと思っていた。それと同様に、「Chamber Music」、「Cinematic Harmony」やキャッチーなグルーヴに対する僕の愛情が自然に融合する音楽を作りたかった。「Cinematic Harmony」というのは、よく映画で耳にするような、豪華でダイナミックなオーケストラサウンドのことを指して僕が使用している表現なんだけど、B3オルガンやMoog(keybords)、ドラムを使ってファンクやグルーヴの要素も取り入れている。アルバムの仕上がりにはとても満足していて、皆本当によくやってくれたと思う。現在は2枚目のアルバムを制作しているところで、前作よりファンキーなものにするつもりだよ。


C : 最近の活動について教えて下さい。

DL : ニューヨークにある「Jazz Gallery」というジャズスポットでの月別シリーズをプロデュースしていて、才能あるミュージシャン達が僕の音楽を演奏してくれているよ。僕は才能ある人を発掘するのが好きで、皆それぞれ世界中から集まっているオリジナルで個性的なミュージシャン達なんだ。チリ出身の Claudia Acuna (Vocal)、コロンビア出身の Edmar Castaneda (Harp),、ニューヨークのミュージシャン、Jason Lindner (Piano)、Baba Israel (Rapper)、Miya Masaoka (Koto)、and Josh Roseman (Trombone)と挙げればきりがない。これからももっといろんなことを学んでいけるよう、僕をインスパイアしてくれるたくさんの人達と出会い続けたいね。次の目標は2ndアルバムを完成させる事!人々が僕の音楽を楽しんで聴いてくれるといいな。



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Dana Leong (チェロ、トロンボーン奏者、作曲家、プロデューサー)

サンフランシスコ生まれ。幼少の頃より日本人である母の指導のもとで音楽スキルを習得する。マンハッタン・スクール・オブ・ミュージックにてチェロとトロンボーンを学んだ後、Paquito D'Rivera(clarinet)、Dafnis Prieto(drum-set)、Henry Threadgill(saxophone)等をはじめとする、様々なジャンルのトップアーティストと共演し高い評価を受ける。過去にスティーブン・スピルバーグ監督の映画「The Terminal」に出演、その他デザイナーAlexander Hercovitch、Dianne von Furstenberg等ファッションイベントとのコラボレーションも行っている。2006年3月にデビューアルバム「LEAVING NEW YORK」をリリース。ニューヨークを拠点として、アメリカ国内や海外でも精力的に演奏活動を続けている。

http://www.myspace.com/DanaLeonG
http://www.DanaLeonG.com


interview by Chihiro TAKAHASHI
言語
English / 日本語
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