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『COOL』は、世界で活躍するアーティストやニューヨークで注目のアートシーンなどを紹介していくアートマガジンです。創造するということ、かっこいいものを見ること、そこから感じる何かを世界中で共感できたらおもしろい!文化が違うとこんな違ったかっこよさもあるんだ!そんな発見・感動をしてもらえるボーダレスなアートマガジンを目指しています。現在、全米各地やカナダ、フランス、日本、中国などで発売中。誌面ではなかなか伝えられないタイムリーな情報や、バックナンバーに掲載されたインタビューなどをこのブログで公開していきます。
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必見!今世紀もっとも注目すべき新鋭アーティスト、マイク・ネルソンが仕掛ける
驚愕のインスタレーション「サイキック・バキューム」がNYで公開中!


イギリス人アーティスト、マイク・ネルソンによる「サイキック・バキューム」とタイトルアップされた展覧会が今シーズンのNYのアート・シーンで話題を独占している。

ロンドンを基盤として世界各地で作品を発表しているマイク・ネルソンにとって、アメリカ国内で初の大掛かりなインスタレーション作品の展示。今回の展覧会場に選ばれた場所は、ロウワー・イーストサイドの賑やかなローカル・マーケットがあった区画で、13年間放置されたビル内を改造して設置されたものである。

9月3日から始まったこの展覧会は、巨大なインスタレーションということでなく、新しいアートの可能性や方向性を見出している点においても、ニューヨーカーの注目を浴びている。また、イースト・ビレッジで行われたアーティスト・トークにも、席数を大幅に上回る聴講者が集まり、NYに突如現れた、このとてつもない新人アーティストの未来を示唆するように、会場内は熱気と活気に満ち溢れたものとなった。

10月28日まで、毎週末の金曜日~日曜日の3日間のみ、午後12時~6時まで。
入場無料。


“MIKE NELSON : A PSYCHIC VACUUM”

The Old Essex Street Market
117 Delancey Street
New York, NY 10002

http://www.creativetime.org/programs/archive/2007/nelson/


※次号COOL Vol.15では、このイベントのレビューとアーティストのインタビューを大特集します!
どうぞお見逃しなく!!

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ニューヨークのジャパン・ソサエティー・ギャラリーでは、10月5日(金)から2008年1月13日(日)まで、創立100周年記念事業の一環として、村上隆の『Little boy』展以来の大規模な展覧会『Making a Home: Japanese Contemporary Artists in New York』を開催する。

本展は、オノ・ヨーコや篠原有司男をはじめとしたニューヨークで活躍する日本人コンテンポラリー・アーティスト33名の作品を一堂に会した展覧会で、絵画、彫刻、写真から、ファッション、建築、サウンド・アートまで、多ジャンルにわたる作品を紹介する。ニューヨークで創作・紹介されている日本のコンテンポラリー・アートに見られる多様性に注目し、世代、経験から個性、創作スタイルまで様々な点で異なるアーティストたちの作品を取り上げる。

キュレーターのエリック・シャイナーは、日本のコンテンポラリー・アートを専門とするインディペンデント・キュレーター。エール大学と大阪大学にて美術史を専攻、修士課程を修了し、写真、絵画、パフォーマンス・アートの分野における戦後日本の変遷について研究を続けている。2001年横浜トリエンナーレのアシスタント・キュレーターを務めたほか、ジュリア・フリードマン・ギャラリー(シカゴ、2002年)、イセ文化基金(2004年)、イーサン・コーヘン・ファイン・アーツ、ホワイト・ボックス、チャイナ・スクエア・ギャラリー、大西ギャラリー(2007年)などでの展覧会を企画。ウォーホール美術館(ピッツバーグ)、京都国立近代美術館での大規模展覧会にも参画した。また、日本美術専門の批評家としても活動をしている。

【参加アーティスト】

秋好恩、安部典子、荒川医、
江口悟、古川文香、林亨
平川典俊、開発好明 、金山貴宏
笠原恵実子 、河井美咲 、小泉美和
郡裕美、長澤伸穂、中村裕之
オノ・ヨーコ、大塚弘樹 、齋木克裕
世良京子、篠原乃リ子、篠原有司男
杉本剛、杉浦邦恵 、砂入博史
寺田真由美、 照屋勇賢、刀根康尚
鳥光桃代、ユナイテッド・バンブー、上川紋
依田順子 、依田寿久、依田洋一朗


【インフォメーション】
会場:ジャパン・ソサエティー・ギャラリー
333 East 47th Street, NYC (at First Avenue) 

展示期間:2007年10月5日(金)〜2008年1月13日(日)

開館時間:火曜日〜木曜日:午前11時〜午後6時
金曜日:午前11時〜午後9時
土曜日・日曜日: 午前11時〜午後5時 (月・祝日は休館)

入場料:一般12ドル、シニア・学生10ドル、 会員・16歳以下 無料
※毎週金曜日午後6時から9時は無料
 毎年イタリア・ミラノで開催される、世界最大規模の家具・インダストリアルの祭典、「ミラノサローネ(国際家具見本市)」。世界中からメーカーやバイヤーが集まるビジネスの大舞台だ。そこには「SaloneSatelite(サローネサテリテ)」と呼ばれる、新世代のデザイナー達が作品を発表する舞台も設けられる。
 
 その「SaloneSatelite(サローネサテリテ)」に日本の若手デザイン・ユニットaun2h4が参加した。aun2h4は、4人のインハウスデザイナーと1人の建築家で構成されている。「あうんの呼吸」という日本語ならではの言い回しをとりいれたユニット名にふわさしく、今回の発表のコンセプトは「Transience ― はかなさ ―」。「和」独特の美を表現するキーワードのひとつだ。
 
 このコンセプトのもとに発表された「フラワーベース」と「時計」には、それぞれ「Transience ― はかなさ ―」にたどりつく作品ごとのテーマがある。花は風に吹かれて動きをもつ。”Sway”はその「揺れ」の動きによって生まれる瞬時のはかなさを表現する。”Reflect”は水に浮かぶ花びら、水に映る花を鑑賞してもらおうというテーマだ。また時計においても、「時」=「瞬間」=「はかないもの」として捉えることで、彼ら独自の「Transience ― はかなさ ―」を表現した。
 
 ミラノで注目を浴びた彼らは、2007年8月2日から7日まで、東京・五反田にある東京デザインセンターで再び本作品の展示を行う。世界の大舞台「ミラノサローネ」への過程も垣間見れるようなので、是非彼らの活躍を覗いてみて欲しい。

sway
sway

reflect
reflect
re-plant
re-plant
vanish
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separate
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Japan Design in Milano Salone 2007
aun2h4 transience
期間:2007年8月2日(木)~7日(火)
    11:00~19:00(土日12:00~19:00)
会場:東京デザインセンター 1F TDCスペース
主催:東京デザインセンター
共催:株式会社丹青社


aun2h4
稲垣誠 高辻純哉 伏見友衣 杉本貴司 田中利岳
http://www.aun2h4.com/


東京デザインセンター
〒141-0022 東京都品川区東五反田5-25-19
tel:03-3445-1121
JR山手線五反田駅東口より徒歩2分
都営浅草線五反田駅A7出口正面
http://www.design-center.co.jp/



text: Mieko SAI photo: aun2h4
2007年1月17から27日にかけて、パリ国立シャイヨー劇場(THEATRE NATIONAL DE CHAILLOT)内グラン・フォワイエ(Grand Foyer)にて、4人の日本人アーティストによる日本現代アート展覧会『No Tatami Spot』が開催された。

“フォワイエ”とは「飲食や喫煙のための、劇場内の一空間」(Le Petit Robert辞典より)という意味だが、国立シャイヨー劇場のフォワイエは、広さ400平方メートル、天井高5メートル60センチ、収容可能人数、1500~2000人という大規模なもの。『No Tatami Spot』は、美術館でもギャラリーでもない、新しい展示の場として企画されたこのフォワイエという枠組みの中で、「アート作品の展示は、必ずしもその為に用意されてはいない空間で、アートを全く知らない方がアートに遭遇するという体験の場としてあってもいいのではないか」というコンセプトの元に開催されたEXPOである。

この展覧会には、現代アートと演劇という2つの領域を並べてどのような化学反応を起こすかを試すという意図があった。出展したアーティストは、遠藤拓己さん(作曲家、メディア・アーティスト)、タムラサトルさん(造形作家、ヴィデオ作家)、生形三郎さん(作曲家)、そして大社優子さん(フォトグラファー)。

今回はその中の一人である大社さんにスポットをあててみたー

彼女の作品、『ムービングブック(moving book)』は、フランス到着後~展示終了までの日記を映像化したもので“写真”と“言葉”と“音”で構成されている。写真と言葉を大社さんが担当し、映像化するためのプログラミングを共同制作者である笹田晋司(Shinji Sasada)さんが担当している。

真っ暗な中、スクリーンに映し出される映像、そして言葉と音声。まず指定された場所に立ち、スクリーンのほうに伸ばした手をゆっくり左から右へと移動させる。すると、スクリーンに映し出されていた映像がまるでページを繰るように1枚ずつ捲れていき、また次の1ページとして新たな映像と言葉と音声が現れる。もちろんページを戻すことも可能だ。戻す時は捲る時とは反対に右から左へと逆の動作を行う。映像を見ながら、文字を見ながら、雑踏を聞きながら、何も手に触れることなく空中でページを捲るという非日常的な動作に、体験者は不思議な感覚へと引き込まれてゆく。

“旅 (Travel) ”をテーマにしたこの映像写真日記は、“写真”と“言葉”そして“音”を通じて、鑑賞者に実際に旅をしていなくても旅しているような感覚を大いに楽しませてくれる。彼女のホームページ上でも見ることができるので興味のある方はhttp://duco.jp/album.html(マウスでページをめくる)にアクセスを。


国立シャイヨー劇場(THEATRE NATIONAL DE CHAILLOT)
1, place du Trocadéro 75116 Paris
BP 1007-16 75761 Paris Cedex 16
http://www.theatre-chaillot.fr/

大社優子
1974年生まれ
武蔵野美術大学 造形学部 日本画学科 卒業
http://duco.jp/
※ 2月26日〜3月4日には東京のギャラリーPUNCTUM(http://www.punctum.jp/)にて作品展示予定。



Text by Sakiko HIROSE
Photo & Special thanks: Association "TANDIS QU'AU LOIN LA-BAS..."

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