『COOL』は、世界で活躍するアーティストやニューヨークで注目のアートシーンなどを紹介していくアートマガジンです。創造するということ、かっこいいものを見ること、そこから感じる何かを世界中で共感できたらおもしろい!文化が違うとこんな違ったかっこよさもあるんだ!そんな発見・感動をしてもらえるボーダレスなアートマガジンを目指しています。現在、全米各地やカナダ、フランス、日本、中国などで発売中。誌面ではなかなか伝えられないタイムリーな情報や、バックナンバーに掲載されたインタビューなどをこのブログで公開していきます。
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昨年、誕生20周年を迎えたギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)。
ここは、1986年に大日本印刷株式会社がアート情報の受発信の場として、また社会貢献の一環として創設した、グラフィックデザイン専門のギャラリーだ。ほぼ1ヶ月単位で開催される若手/巨匠グラフィックデザイナーの個展や、国内外のグラフィックデザインに関する企画展は、東京で活動するクリエーターにとって常に情報を吸収できる格好の場となっている。
今回私が訪れた企画展は、世界の雑誌業界で先を走る10人のクリエーター達を紹介したものだった。彼らは各々の作品をパネルに展示するのみならず、シンガポール発のグラフィックマガジン『WERK』とのコラボレーションで、『WERK』を「アートとしての雑誌」として表現した。
別室では、彼らが手がけたエディトリアルデザインが壁一杯にディスプレイされていた。その光景は、まるでブルックリンやローワーマンハッタンのストリートで売られるアート作品を彷彿とさせる。さらに部屋の中央に置かれたプールには、波打つ水面のごとく大量の雑誌が敷き詰められていた。
雑誌ひとつひとつのエディトリアルや装丁も、さすが先端をいくクリエーターの仕事だなと興味深いものではあったが、それ以上に、その展示風景に「雑誌をデザインするとはどういうことなのか」ということを強く感じさせられた。
テクノロジーや文化の変化により様々なメディアが現れる中でも、雑誌の存在というものは、今もまだ他のメディアには置き換えられないものだ。雑誌の存在意義を支える「デザイン」は、雑誌そのものだけでなく、雑誌のある光景や、雑誌を手に取る空間までもデザインできてしまうのではないだろうか。それが他のメディアとは違う「デザイン」の力なのだと思う。
今回のレポートは、いち雑誌制作者として、また、いち雑誌愛読者として、主観的に、感じたことを思うままに綴ってみたが、皆さんには是非この展覧会で「雑誌のある世界」を存分に楽しんでもらいたい。
====================================================
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第257回企画展
日本雑誌協会・日本書籍出版協会創立50周年記念企画
WELCOME TO MAGAZINE POOL
雑誌デザイン10人の越境者たち
■ 会期
2007年11月2日(金)−11月27日(火)11am−7pm (土曜日は6pmまで)
◎ 日曜・祝日は休
■ キュレーター
藤本やすし(Yasushi FUJIMOTO)
■ 参加クリエイター
Christophe Brunnquell(クリストフ・フルンケル)
David Carson(デヴィッド・カーソン)
松本弦人(Gento MATSUMOTO)
羽良多平吉(Heikichi HARATA)
Jop Van Bennekom(ヨップ・ファン・ベネコム)
服部一成(Kazunari HATTORI)
M/M (Paris)(エム/エム パリス)
横尾忠則(Tadanori YOKOO)
Work In Progress(ワーク・イン・プログレス)
Yorgo Tloupas(ヨルゴ・トゥルーパス)
■ 会場
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
入場無料
〒104-0061中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
ggg (ginza graphic gallery)
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
WERK magazine
http://www.workwerk.com/
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text and photo by Mieko SAI
ここは、1986年に大日本印刷株式会社がアート情報の受発信の場として、また社会貢献の一環として創設した、グラフィックデザイン専門のギャラリーだ。ほぼ1ヶ月単位で開催される若手/巨匠グラフィックデザイナーの個展や、国内外のグラフィックデザインに関する企画展は、東京で活動するクリエーターにとって常に情報を吸収できる格好の場となっている。
今回私が訪れた企画展は、世界の雑誌業界で先を走る10人のクリエーター達を紹介したものだった。彼らは各々の作品をパネルに展示するのみならず、シンガポール発のグラフィックマガジン『WERK』とのコラボレーションで、『WERK』を「アートとしての雑誌」として表現した。
別室では、彼らが手がけたエディトリアルデザインが壁一杯にディスプレイされていた。その光景は、まるでブルックリンやローワーマンハッタンのストリートで売られるアート作品を彷彿とさせる。さらに部屋の中央に置かれたプールには、波打つ水面のごとく大量の雑誌が敷き詰められていた。
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地下展示室の 壁一杯のエディトリアルデザイン、 プール一杯の雑誌 |
雑誌ひとつひとつのエディトリアルや装丁も、さすが先端をいくクリエーターの仕事だなと興味深いものではあったが、それ以上に、その展示風景に「雑誌をデザインするとはどういうことなのか」ということを強く感じさせられた。
テクノロジーや文化の変化により様々なメディアが現れる中でも、雑誌の存在というものは、今もまだ他のメディアには置き換えられないものだ。雑誌の存在意義を支える「デザイン」は、雑誌そのものだけでなく、雑誌のある光景や、雑誌を手に取る空間までもデザインできてしまうのではないだろうか。それが他のメディアとは違う「デザイン」の力なのだと思う。
今回のレポートは、いち雑誌制作者として、また、いち雑誌愛読者として、主観的に、感じたことを思うままに綴ってみたが、皆さんには是非この展覧会で「雑誌のある世界」を存分に楽しんでもらいたい。
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ギンザ・グラフィック・ギャラリー第257回企画展
日本雑誌協会・日本書籍出版協会創立50周年記念企画
WELCOME TO MAGAZINE POOL
雑誌デザイン10人の越境者たち
■ 会期
2007年11月2日(金)−11月27日(火)11am−7pm (土曜日は6pmまで)
◎ 日曜・祝日は休
■ キュレーター
藤本やすし(Yasushi FUJIMOTO)
■ 参加クリエイター
Christophe Brunnquell(クリストフ・フルンケル)
David Carson(デヴィッド・カーソン)
松本弦人(Gento MATSUMOTO)
羽良多平吉(Heikichi HARATA)
Jop Van Bennekom(ヨップ・ファン・ベネコム)
服部一成(Kazunari HATTORI)
M/M (Paris)(エム/エム パリス)
横尾忠則(Tadanori YOKOO)
Work In Progress(ワーク・イン・プログレス)
Yorgo Tloupas(ヨルゴ・トゥルーパス)
■ 会場
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
入場無料
〒104-0061中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
ggg (ginza graphic gallery)
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
WERK magazine
http://www.workwerk.com/
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text and photo by Mieko SAI
PR
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