『COOL』は、世界で活躍するアーティストやニューヨークで注目のアートシーンなどを紹介していくアートマガジンです。創造するということ、かっこいいものを見ること、そこから感じる何かを世界中で共感できたらおもしろい!文化が違うとこんな違ったかっこよさもあるんだ!そんな発見・感動をしてもらえるボーダレスなアートマガジンを目指しています。現在、全米各地やカナダ、フランス、日本、中国などで発売中。誌面ではなかなか伝えられないタイムリーな情報や、バックナンバーに掲載されたインタビューなどをこのブログで公開していきます。
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※諸事情により、次号の発行が遅れております。
ご愛読いただいている皆様にはご迷惑をお掛けしております。
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COOL Vol.18-19 Summer Issue Contents
巻頭を飾るのは、世界的プロダクトデザイナーとして知られるKarim Rashid。昨年9月にリニューアルオープンしたMAD(Museum of Art & Design)でこの春に行われた展覧会「“Totally Rad”: Karim Rashid Does Radiators」では、初めてキュレーターとして企画に携った。彼のセンスが存分に発揮されたこの展覧会について本人に語ってもらった。
ニューヨークを拠点に活躍するアーティスト、森万里子。六本木ヒルズに突如として出現し話題となっている、巨大インスタレーション「Plant Opal」についてニューヨークのスタジオで独占インタビューを行った。
特集として、ニューヨーク最大の映画の祭典「Tribeca Film Festival」の現地レポートから、アカデミー賞で話題となった『おくりびと』の滝田・本木両氏のインタビュー、『歩いても 歩いても』の是枝監督のインタビュー等、いま海外で注目を集めている日本映画を中心にお届けする。
さらに、前回に引き続き横尾忠則のロングインタビューの後編を収録。
COOL Vol.18-19 は7月中旬、NYにて先行発売予定です。
どうぞご期待ください。
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日本を代表するデザイナー、川崎和男氏による講演会がニューヨークのソニークラブで行なわれた。
「いのち・きもち・かたち(Life, Feeling, Form) 」をコンセプトとし、トポロジー(位相幾何学(topology)を軸とした川崎氏のデザイン哲学から生みだされた多くの作品の中から、人工心臓、眼鏡、使い捨て注射器など、斬新で画期的なデザインに焦点をあてた興味深い講演会となった。
川崎氏は1978年、28歳の時に交通事故で下半身不随になった。加えて心臓病も抱え,過去に3度、生死を彷徨う体験をしている。事故後、企業に属する優秀なインダストリデザイナーの1人であった氏は独立をし、医療とデザインとの関わりを探求しはじめた。1999年には医学博士号を習得し、これまで様々な側面からアプローチした卓越したデザインを多数発表している。また、多くの医者や医学関係者が“不可能”としている全置換型人工心臓の開発を目指しており、「ヤギの実験で1000日以上の生存を記録した暁には自らの身体で実験したい」とも語った。
2008年の大統領選挙で、共和党の副大統領候補のサラ・ペイリンが川崎氏デザインの眼鏡を愛用していることが話題になり取材が殺到した。「軽さ」と「かけ心地の良さ」がメガネ開発の出発点という川崎氏の眼鏡。眼鏡会社とのミーティング中に目に留ったペーパークリップからインスピレーションを受け、「MP-704」のリムレス(フレームの無いレンズ)へのジョイントワークを考案。ねじ留めの部分に起こる歪みをなくし、どのレンズでも留められる斬新で画期的なフレームを発明した。また通常であれば50前後の部品が使われるところを、川崎モデルはたった23個の部品から成り立っている。新製品「MP-705」は世界最軽量を誇る。ペイリン氏以外にも、元国務長官のコリン・パウエル氏や、俳優・コメディアンのウーピー・ゴールドバーグさんら多くの著名人が、長年に渡って川崎氏の眼鏡を愛用しているというのも頷ける。
「アイデアの源は?」の問いに、「僕は知能指数が高いんですよ」と笑い飛ばしつつも、「人の10倍は本を読み、人の10倍は考え、人の10倍のエネルギーを努力と探究に注いでいるからね」と言い切る。講演後も、会場を埋め尽くした聴講者達に囲まれながら穏やかに一人ひとりに丁寧に対応する姿が印象的であった。クリントン元大統領とのプロジェクトで、秋に再びニューヨークを訪れるという川崎氏。“トップ・シークレット”のプロジェクトで今度はどのような“驚き”を与えてくれるのか期待が高まる。
主催:国際交流基金ニューヨーク
協力:IDNF(国際デザインネットワーク)
川崎和男公式ウェブサイト
http://www.kazuokawasaki.jp/
Text & Photo by Sai Morikawa
「ART WALK」 4/25-5/22/2009
24名のアーティストが4つのコンドミニアムビルディング、17ユニットを利用して行ったアートエキシビジョン。オープニングレセプション(来客数650名)では、コンドミニアムビルのパブリック、スクリーニングスペースにて10名のフィルムメーカーによるスクリーニングが開催された。
「SAKURA EXHIBITION」 5/7-6/21/2009
東京をベースに活動するクリエーターチーム"百華”の企画 ”sakura exhibition” のアーティスト139名、作品202点を、東京のマンションを意識して建設された新しいタイプのコンドミニアムビルディング ”ISHI" の10ユニットを利用して展示したアートエキシビジョン。オープニングレセプション(来客数250名)では、太鼓ドラムパフォーマンス、ジャパニーズトラディショナルダンスパフォーマンスが開催された。
ニューヨークのブルックリンで行われたこのアンダーグラウンドな2つのプロジェクトは、アメリカのエコノミーの打撃を象徴するかのような新しい形のアートエキシビジョンの幕開けとなった。わたしはこのプロジェクトにキュレーターとして参加しているのだが、最初に感じたのは、これからアートの存在はもっと生活の一部になりつつあるだろうということだ。
いまハーバード大学などの有名大学が、このエコノーミーダウンについてメディアなどから多くのバッシングや疑問を投げかけられているという。ビジネスの本質は ディテールではなく数字のみを追求したエディケーションをおこなっていたのではないかと。わたしは、これからの世界の救世主となりうる存在はアートだと考える気持ちを押えずにはいられない。
まずこのプロジェクトの内容についてだが、ブルックリンの治安の悪い地域の町おこしと活性化を兼ねて建設された、モダンなギャラリーのような外観の美しいコンドミニアムが舞台となる。その空間を利用し、エキシビションを行なうことにより、多くの人にこの地域を知ってもらうこと、興味を持ってもらいコンドミニアムを購入するとアートや家具も一緒に購入ができること、たくさんの人が訪れることにより町自体の活性化やエコノミーの改善につながることなど、多くのメリットがある。
しかし、地元の住民やローカルアーティストは地域全体の物価や家賃が上がるのではないかと心配している。だがこの意見を聞いた地元アーティストもART WORK に参加している。新しいものを受け入れる行為は誰もが最初は戸惑いを感じるものなのだろう。最終的には、この町の新しい住民、古い住民すべてが “WINWIN” なシチュエーションになるように、いま何が出来るのだろうと思う。そしてこの活動自体がアートではないかと感じる。これは時代が生んだ新しいアートのスタイル、そして使命なのではないだろうか。
arisa itami
arisaは音楽とアートで愛を伝える。ジャズシンガー、俳優、キュレーターである日本人のアーティスト。NY、ブルックリンを拠点に活動している。 彼女の活動は、折り紙のアートワークをアフリカ、ナイジェリアの子供に教えるために2008年にアフリカへ。アートを生活の一部に、アートを通して世界を変える活動“zank&mars organizationの創立者、芸術の文化革命70年代にモダンアートの発生地であるブルックリンにてヲウチギャラリーを運営する。アーティストとしては2007年のアトランタコカコーラ博物館の壁画チームとして活動。彼女の思い『LIFE IN ART』がかたちになった “min-gei” は、1920年代後半に日本で開発された”民芸運動”を、今世紀の新しいしタイルとして復活させようとする考えから始まる。民芸運動とは、日用品や日用雑器等、無名の職人たちによって作られた民衆的工芸品の中に美を見いだし、世に紹介するという活動で、”min-gei"は、この民芸運動に”アートを私たちの生活の一部にする”という新しいコンセプトを加え、今の時代に再生させることを目的とし、アートを何か特別で手の届かないものとして考えるのではなく、まるで日用品の様に身近にあり、私たちの生活に深くかかわっているものだと考える様に、“min(みんなの)ーgei(芸術)とし、世界に紹介する。
【関連リンク】
www.min-gei.com
www.arisawork.wordpress.com
www.helloliving.com
http://www.sakura-ex.info/
http://www.youtube.com/watch?v=RlYcs5O__C4
24名のアーティストが4つのコンドミニアムビルディング、17ユニットを利用して行ったアートエキシビジョン。オープニングレセプション(来客数650名)では、コンドミニアムビルのパブリック、スクリーニングスペースにて10名のフィルムメーカーによるスクリーニングが開催された。
「SAKURA EXHIBITION」 5/7-6/21/2009
東京をベースに活動するクリエーターチーム"百華”の企画 ”sakura exhibition” のアーティスト139名、作品202点を、東京のマンションを意識して建設された新しいタイプのコンドミニアムビルディング ”ISHI" の10ユニットを利用して展示したアートエキシビジョン。オープニングレセプション(来客数250名)では、太鼓ドラムパフォーマンス、ジャパニーズトラディショナルダンスパフォーマンスが開催された。
ニューヨークのブルックリンで行われたこのアンダーグラウンドな2つのプロジェクトは、アメリカのエコノミーの打撃を象徴するかのような新しい形のアートエキシビジョンの幕開けとなった。わたしはこのプロジェクトにキュレーターとして参加しているのだが、最初に感じたのは、これからアートの存在はもっと生活の一部になりつつあるだろうということだ。
いまハーバード大学などの有名大学が、このエコノーミーダウンについてメディアなどから多くのバッシングや疑問を投げかけられているという。ビジネスの本質は ディテールではなく数字のみを追求したエディケーションをおこなっていたのではないかと。わたしは、これからの世界の救世主となりうる存在はアートだと考える気持ちを押えずにはいられない。
まずこのプロジェクトの内容についてだが、ブルックリンの治安の悪い地域の町おこしと活性化を兼ねて建設された、モダンなギャラリーのような外観の美しいコンドミニアムが舞台となる。その空間を利用し、エキシビションを行なうことにより、多くの人にこの地域を知ってもらうこと、興味を持ってもらいコンドミニアムを購入するとアートや家具も一緒に購入ができること、たくさんの人が訪れることにより町自体の活性化やエコノミーの改善につながることなど、多くのメリットがある。
しかし、地元の住民やローカルアーティストは地域全体の物価や家賃が上がるのではないかと心配している。だがこの意見を聞いた地元アーティストもART WORK に参加している。新しいものを受け入れる行為は誰もが最初は戸惑いを感じるものなのだろう。最終的には、この町の新しい住民、古い住民すべてが “WINWIN” なシチュエーションになるように、いま何が出来るのだろうと思う。そしてこの活動自体がアートではないかと感じる。これは時代が生んだ新しいアートのスタイル、そして使命なのではないだろうか。
arisa itami
arisaは音楽とアートで愛を伝える。ジャズシンガー、俳優、キュレーターである日本人のアーティスト。NY、ブルックリンを拠点に活動している。 彼女の活動は、折り紙のアートワークをアフリカ、ナイジェリアの子供に教えるために2008年にアフリカへ。アートを生活の一部に、アートを通して世界を変える活動“zank&mars organizationの創立者、芸術の文化革命70年代にモダンアートの発生地であるブルックリンにてヲウチギャラリーを運営する。アーティストとしては2007年のアトランタコカコーラ博物館の壁画チームとして活動。彼女の思い『LIFE IN ART』がかたちになった “min-gei” は、1920年代後半に日本で開発された”民芸運動”を、今世紀の新しいしタイルとして復活させようとする考えから始まる。民芸運動とは、日用品や日用雑器等、無名の職人たちによって作られた民衆的工芸品の中に美を見いだし、世に紹介するという活動で、”min-gei"は、この民芸運動に”アートを私たちの生活の一部にする”という新しいコンセプトを加え、今の時代に再生させることを目的とし、アートを何か特別で手の届かないものとして考えるのではなく、まるで日用品の様に身近にあり、私たちの生活に深くかかわっているものだと考える様に、“min(みんなの)ーgei(芸術)とし、世界に紹介する。
【関連リンク】
www.min-gei.com
www.arisawork.wordpress.com
www.helloliving.com
http://www.sakura-ex.info/
http://www.youtube.com/watch?v=RlYcs5O__C4
現在NYで行われている The Nomadic "decob" のスペシャルワークショップがZAKKA NYCにて開催されます。ただ今、Emailにて参加者を受け付けております。
日時: 6月20日(土)1-3pm at ZAKKA
155 Plymouth St, Brooklyn, NY, 11201
F Train York St. Station
参加費: $20 Adults / $15 Kids (トートバッグ、絵の具、飲み物代含む)
講師: HANAE SASAOKA
申し込み方法:
cool.decob@gmail.com まで下記の情報をEmailでお送りください。1. お名前
2. 参加人数
3. Emailアドレス
4. 電話番号
About Hanae Sasaoka
Hanae Sasaoka was born in Saitama, Japan and grew up in west Kanagawa. Before pursuing a career in art she earned her BA of International Business from Aoyama-Gakuin University in Tokoyo, Japan. She worked in Taiwan, China and the UK for eight years in the business field. Since changing her career path she has exhibited her work nationally and internationally throughout Tokyo, the UK and New York. Her work is included in many private collections. She lives and works in Long Island, NY. She’s been chosen as one of the New York Foundation for the Arts Immigrant Artists in the Outreach Initiative Program 2007-2008. http://www.hanaesasaoka.com
日時: 6月21日(日)2-4pm at ZAKKA
無料イベント講師: White Inc.
古着のT-シャツなどリサイクルマテリアルから作るZOORI(草履)のデモンストレーションがZakkaにて行われます。
ZOORI is our original interpretation of the traditional Japanese “zouri”, simply means “cloth sandals”. These are worn by traditional Japanese more than 200 years ago. However, recently they have gained back the popularity in Japan, but this time round, the sandals are all made with variety of reusable fabrics such as old T-shirts, bed sheets, mops, even socks! They are not only environmentally friendly. They are comfortable to wear indoors, and because of ups and downs weaving patterns, they promote health as the patterns act as massaging points for the sole of the foot.
The team White Inc. has been organized ZOORI workshops in Toronto and New York since April 2009. Their next official workshops will be held at Center for Remembering & Sharing(CRS) New York on Jun 20th and 27th 2009, and Jun 29th at the Knit Cafe in Toronto Canada. Visit their official Facebook page http://groups.to/zoori/
関連記事:
詳細は、The Nomadic "decob" オフィシャルサイトにて http://www.cool-ny.com/decob/
NY発信のアートマガジン「COOL」が展開する、アーティストによるハンドメイドエコバッグ展のワールドツアー「The Nomadic “decob”」。1st. ラウンド最終ステージが6月13日にオープニングを迎えた。NY最大のアートコミュニティとして知られるブルックリンのDUMBO地区、クリエイティブ・スポットとして知られるZAKKAと、日本人アーティストの作品を紹介するアットホームなギャラリー、OUCHI Galleryでの同時開催中。
オープニングでは、古着やリサイクル素材からエコバッグを作る非営利活動を行っているBags for the Peopleと、プロフェッショナル裁縫ユニットTeam Tamによって、来場者が持ち寄った素材でその場でエコバッグを作るイベント「The Up Cycle Bag」を行った。
また会期中は、恒例となったワークショップが各会場で開催され、大人から子供まで、誰もが楽しく気軽にエコバッグ作りに挑戦できる。さらに、NY限定の記念エコバッグやTシャツ、オリジナル福袋なども販売される。
ZAKKA NYC 2009年6月13日(土)〜27日(土)
OUCHI Gallery 2009年6月13日(土)〜19日(金)
詳細は、The Nomadic "decob" オフィシャルサイトにて http://www.cool-ny.com/decob/
オープニングでは、古着やリサイクル素材からエコバッグを作る非営利活動を行っているBags for the Peopleと、プロフェッショナル裁縫ユニットTeam Tamによって、来場者が持ち寄った素材でその場でエコバッグを作るイベント「The Up Cycle Bag」を行った。
また会期中は、恒例となったワークショップが各会場で開催され、大人から子供まで、誰もが楽しく気軽にエコバッグ作りに挑戦できる。さらに、NY限定の記念エコバッグやTシャツ、オリジナル福袋なども販売される。
ZAKKA NYC 2009年6月13日(土)〜27日(土)
OUCHI Gallery 2009年6月13日(土)〜19日(金)
詳細は、The Nomadic "decob" オフィシャルサイトにて http://www.cool-ny.com/decob/